ふじわら小児科内科医院
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京都府医師会・救護医派遣隊報告

今回、京都府医師会が募集した医療支援チームにボランティアとして参加してきました。
派遣先は会津若松市でした。

内科医師、薬剤師、看護師と私の4人でリュックをかついで、出発。
日曜日、新潟空港から車で一路、会津へ。会津若松市内は被害もなく普通。
しかし、避難所は別世界でした。津波被害や原発被害のため約四千七百人の人が、市内周辺30か所に分かれて避難しており、ほとんどは体育館のような寒い大施設の床に布団や毛布をひいて寝泊りしています。 

ほとんどの人は、顔色悪く疲労困憊、交通事情の悪い避難所は周辺に医療機関なく、また、車のない人も多く、楢葉町や大熊町は、町役場ごと引っ越してきて、大混乱でした。
巡回時、「具合の悪い人は診察室へ」と一斉放送しても集まるのは数人で、一見落ち着いているようにも見えました。
しかし、こんなはずはない、とみんなで相談して、寝泊りしているところへお邪魔して、膝つき合わせて「どうですか」と聞いてみると、実は、熱がある、咳で寝られない、おなかが痛い、持病の薬がない、など深刻な様子が次々明らかになってきました。
みんな、粘り強く耐えていて、診察に行くのは「申し訳ないから」とか「我慢していた」と、異口同音にいわれました。
こんな人たちも、お話して誘ってみると、それではと診察室へきてくれました。
とたんに、診察室は大忙しとなりました。診察室で待っていてはダメ、東北の避難所では医療者はその現場に入り込んでその気持ちに寄り添わなければならないのだ、と勉強になりました。
全国各地から支援チームも入っており、現場では京都府や札幌市の保健師チームと効率よく忙しく仕事ができました。

結局、予定を大幅に延長して診療を行い、飛行機に飛び乗って帰ってきました。
疲れたとは言っても帰れるところのある私は良いのですが、今も避難所で毛布にくるまっているあの我慢強い人たちはいつまであそこにいなければならないのでしょうか。

遠慮深く、粘り強く、避難所で耐えながら、話しかけるとニコッと笑って応えてくれる東北の人たちに本当に感動しました。